山形県立ゆきわり養護学校

ごあいさつ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山形県立ゆきわり養護学校長　村上　未紀

　全国的にも温泉で有名な上山市内に、山形県立こども医療療育センターに隣接して本校県立ゆきわり養護学校があります。学校の東には美しい蔵王連峰がそびえ立ち、四季折々の風景がとても美しい場所でもあります。

本校は、昭和57年に開校し今年度で43周年目を迎える県内唯一の肢体不自由教育を行う特別支援学校です。今年度は、４月９日に新任式と始業式を、１０日には小学部４名、中学部８名、高等部７名の新入生を迎えて入学式を行うことができました。子供たちの凛とした姿に、命輝く場所がここにあるということを改めて感じた日でした。

さて、社会はウエルビーイングに向けて動き出しています。山形県は、多様性あふれる持続可能な社会の実現を担う人づくりを目標としています。人づくりといいますが、そもそも、本校の子供たちはもちろんのこと、全ての子供たちの存在そのものが尊いものです。自分を大切にし、他者を尊重しながら自分らしく生きてほしいと願っております。

子供たちのワクワク感や感動があるとき。自分の思いを大切にして、自己決定し、行動するとき。興味のあることに夢中になったり、チャレンジしたりするとき。これまでの経験や学びを生かして、新たな世界に飛び込んだりするとき。どんな時も、子供たちは自分自身で育つ力、学ぶ力を持っています。今、持てる力の最善を発揮しようとしています。私たち教職員は、子供たちと真摯に向き合い、その思いや主体性を最大限に尊重し、主体的な学びと育ちの伴走者として尽力して参ります。

誰一人取り残すことのない社会の実現に向けて、保護者の皆様並びに関係各機関の皆様のご協力を賜りながら、地域の方々と共に確かな歩みを進めてまいりたいと思います。